「生理」のメカニズム

女性にとって、毎月やってくる「生理」は、憂鬱な期間ですよね。特に、生理痛の症状がひどい人には、苦痛の数日間となってしまい、なんとか緩和させる方法はないかと悩むことでしょう。ところで、生理とは、そもそもどのようにして起こるのでしょうか。ひどい生理痛を緩和させるために、まずは生理の起こるメカニズムを知っておきましょう。

 

生理が訪れるのは、「妊娠するための準備」です。女性の体というのは、1ヶ月のうちで、大きな変化がみられます。その中で、中心となっているのが、生理を代表とする女性ホルモンです。

 

女性ホルモンは、1ヶ月の中で、特定のある時期に多く分泌され、卵胞が卵巣の中で成長します。卵胞とは、卵子などが集まったかたまりで、その近くには、赤ちゃんを受け入れるために、ベッドのような役割をもつ子宮内膜ができます。そして、数日経つと、卵子が卵胞から飛び出して、精子が到着するのをそのベッドの中で待つのです。

 

この時期に、精子が到着し、着床した場合は、妊娠することになります。しかし、性交をしなければ、精子がやってくるわけではありません。精子と受精しなかった場合は、ベッドの役割を担っている子宮内膜は、必要なくなります。体内はとても繊細なので、次の月もまた同じ布団を使うわけにはいきません。そのため、必要のなくなった子宮内膜の壁は、剥がれるのです。これが「生理」というわけです。

 

生理は、ホルモンのさまざまな影響により、28日~32日の周期でやって来ます。また、生理が最初に訪れることを「初潮」と言い、その時期には個人差がありますが、だいたい中学生くらいのようです。